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　二月八日の三時半頃、ここに日帰り入浴で訪ねに行った際のことをありのままに書く。 　玄関を潜ると、フロントの前にはチェックインを待つ客の列が出来ていたが、見ると､「こちらはチェックイン専用の窓口です｡」という意味のことが書かれた看板が立っていたので､『日帰り入浴の手続きは、別の窓口で出来るのだろうか｡』と思い、一番右の窓口の近くに向かうと、チェックインの手続きを行っているらしい客がいたので、この客の用件が済むのを待つことにした。客は、時折、手続きに必要な書類を取りに窓口の前を離れていたが、その間、窓口にいた女の従業員は、当然わたくしの姿に気付いていながら、わざと気付かぬ振りをして終始下を向いていた。客の手続きが終わった後、窓口の前に進み、来意を告げると､「あちらの列にお並びください｡」と言われたため､「ここはチェックイン専用の窓口だと書かれていたので、こちらに来たんですが｡」と言い返したら､「皆さんあちらに並んでいただいております｡」と繰り返し言われた。腹が立ち､「いいよもう｡」と、事前に記入しておいた健康チェック・シートを投げ付けると、女は､『想定通りの展開だ｡』とばかりに満足そうに北叟笑んだ後、すかさず､「お次のお客様どうぞ｡」と列の方に呼び掛けていた。容易に推察されることだが、ここは、支配人クラスの責任者が､「単価の安い日帰り客など、適当にあしらっておけばいいんだよ｡」ということを常々社内で口にしており、そういう精神が末端の従業員にまで行き渡っているわけであろう。こういう歪んだ精神の持ち主の下で働かなければならない従業員が気の毒な気もするものの、どうしてもこのような職場環境が我慢できないということであれば、辞めればいいまでであり、別に同情もしない。