Kazuo_and_Hiroko
25. März 2023
妻と、房総の菜の花を見に行った折に1泊させて頂きました。JR阿波天津駅から、小学校の横を通り山裾をのんびり歩くと、7分ぐらいで着けます。老舗旅館らしく、館内は「和」のコンセプトで美しく清潔に整えられ、ロビーの壁には見事な打掛けが掛かり、随所に和装の帯が使われていて、とても良い雰囲気。部屋の名前には、私たちの泊まった「若紫」のほか、「萌黄」「青藍」「琥珀色」など色名が使われていて、趣があります。事前に「部屋から眺望なし」とのことでしたが、実際にはしっかり海が見えました。 食事は「食事処」でいただきますが、すべて個室で、他のお客と顔を合わすことはありません。さすが海辺の立地、食事は魚・海産物がずらりと並び、質・量とも申し分なく、しかも盛付や器の見栄えもすばらしくて、夕食でも朝食でも2人で思わず「おおすごい!」を連発してしまいました。夕食では新鮮なお造りに加え、メインディッシュとして、驚くほど大きな金目鯛の煮付けが丸ごと一匹。頭・目玉から尻尾まで頑張って余すところなく頂きました。その煮汁をご飯にかけて食べるのも、たいへん美味でした。朝食ではワタリガニの味噌汁、焼き魚、肉厚のヒジキなど、夕食におとらず手の込んだ献立がたくさん並び、嬉しかったです。 温泉も心地よくて、とくに太平洋を見はるかす屋上の露天風呂では、裏山の上に輪を描くトンビの声も聞こえて、心がのびやかになりました。料金はとても手頃で、サービスは細やかです。また季節を変えてぜひ訪問したいと思います。
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